Q現在のお仕事について教えてください。

サイズ・仕様の指示通りに
良い製品をつくるのが使命です。

下原工場で、インフレーションフィルムの製造をしています。主な製品は、ポリ袋、ショップのロゴや模様の入った袋、ファッションバッグなどですが、食品関係のパッケージなどの資材もつくっています。機械は24時間動いているので、勤務は2交代制です。

製造工程はいろいろあるんですが、大きく分けると、現場でやる部分と、パートの人たちがやる部分とがあります。現場では、原料のポリエチレン樹脂を溶かしてチューブ状にしたものを引き延ばしてロール状にして機械でカットし袋まで完成させるます。それをパートの人たちが出来た製品を箱詰めしたり、長さの確認や、底抜けの確認をしています。

商品の企画や仕様は営業から。このサイズでこの仕様でつくってくださいとまわって来るので、現場ではその指示に従ってつくります。いかに指示通りにつくるか、それが大事ですし、つくっているのが袋なので当然ながら、穴がないか、水漏れしないか、品質については徹底的に注意して、良いものができるように気をつけています。

Qお仕事の魅力や難しいところはどんなことですか?

失敗や成功を繰り返しながら
みんなで新しいことを
あれこれ試しています。

入社前は、たとえば、ポリ袋がどうやってつくられているのかまったくわかりませんでした。入社して初めて見て、こういう風にできるんだ、と面白かったです。高校は機械科ですが、プラスチック製品の製造は初めて。最初の印象は難しいな、でした。たとえば、融けたプラスチック樹脂のチューブをいろんなローラーに通す時、出し始めを軍手をはめた手で引っ張って通すんですが、それが熱くて。でも、熱いうちにしなければならないので、短時間で手早くやるコツをつかむまで苦労しました。難しいこともありますが、新しい商品をつくったり、新しいことをするのはやりがいがあります。みんなで、ああでもない、こうでもない、といいながらいろいろ試せるのが楽しいですね。

失敗もあります。製造する前に、機械に製品の厚みとか幅などのデータを入力するんですが、その打ち込みを失敗してやり直したり。やり方は教えてもらえますが、実際にやってみないとわからない。先輩からは「とりあえずやってみろ」と言われるので、わからないところは聞きながら数をこなして、知識や技術を身につけています。

Qこれからどんなことをしたいですか?

新規の設備や新しい機械を
しっかり使えるようになりたい。

入社して感じたのは、責任の重さが違うということ。高校時代もバイトをしていたので、働くということはある程度理解していたつもりですが、入社してから、正社員としての責任と覚悟が身についたと思います。今は後輩が2人います。先輩として、教えられることは教えたいと思いますが、11年目でもまだまだ自分も勉強中。しばらくは今の部署で頑張って、新規の設備や新しい機械があるので、そういうものもマスターしたいと思います。

この下原工場は、2018年の西日本豪雨災害で大変な被害を受け、機械もすべて冠水したんです。機械を業者さんに修理してもらったり、自分たちでできることは社内で修理したり、復旧には1年くらいかかりました。清音工場からも手伝いに来てくれて、社員みんな一丸となって、やっと本格的な稼働にこぎつけた時はうれしかったですね。

勤務は2交代制なので、1回の勤務時間は長いですが、出社するのは大体1か月に16~17日。結構休日が多いんです。プライベートな時間には、乗り物が好きなので、バイクに乗ったり、シーカヤックで瀬戸内海の島めぐりをしたりしています。

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